新造船にスマートデジタルウインチを日本初搭載

ニュースリリース

2021年5月13日

新造船にスマートデジタルウインチを日本初搭載

有限会社冨士汽船殿が本瓦造船株式会社殿で建造する新造船に於いて株式会社SKウインチが新開発したスマートデジタルウインチを日本初搭載することが決定しました。
内航海運業界では近年、自動運航・無人運航・自動離着桟などの技術開発による人的要因課題の解決が求められる中、甲板機械を用いた自動離着桟システムとして技術開発を行うことが課題の解決ではないかと考え、国土交通省殿にご提案し、i-shipping事業として採択されました。
この度、新開発したスマートデジタルウインチを構成する甲板機械の1つであるDIMW（ドラムインモーターウインチ）が、実用性と耐久性を持った性能に進化したことから実船に耐えうると判断戴き、この度の新造船に搭載させて戴くこととなりました。
スマートデジタルウインチは、推進器・計測機器・その他機器と連携する統合的な制御アプリケーション/システムを搭載し船内デジタルネットワークを構築、ISOデータ形式で船内・船外と通信を行うことが出来ます。これにより、着桟前の準備と一部作業のみを船員が行いブリッジから遠隔操作と監視を行うことができるため、最小の人数で作業・時間短縮・メンテナンス軽減・陸上支援が可能となることを期待しております。
一般社団法人内航ミライ研究会が開発したミライパネルも搭載され将来的には推進器と連動するプログラム開発により平行着桟を半自動で行い､安全な着桟を目指す他､オートテンション機能により係船策の張力調整を自動で行い､安全な荷役作業に寄与します｡

建造船舶要目

搭載機器
スマートデジタルウインチ
・ 船首　デジタル電動ウインチ GBMW x 2台・ドラムインモーターウインチDIMW x 1台
・ 船尾　デジタル電動ウインチ GBMW x 1台・ドラムインモーターウインチDIMW x 1台
・ 新開発IPMモーター + カスタムデジタル制御インバータ
統合制御・遠隔集中操作用統合パネル（一般社団法人内航ミライ研究会製）